君の声。
「んだよ!テメェ!!」
捕まれている腕が痛いのか顔を歪ませる客
その顔で思い出した。
「へぇ……久しぶりじゃん?」
「はぁ?誰だよお前!!」
へーーぇ、忘れてんだ。
「何だよ、忘れたのかよお前」
「っだから!誰なんだよテメェ……」
「関わるなっつったよな?俺にも、雪にも」
「……!お前……」
思い出したか。
そう、コイツはいじめっ子だった奴だ。
こんな所で会うとは思わなかったな。
「わかったらさっさとどっか行ってくんない?メーワク」
「……!わかったよ!!」
そう言うと捕まれていた手を振り払い、いじめっ子は出て行った。
「摩月さんゴメン、客減らした」
「かまわねぇよ、あーいう客はこっちからお断り。はーい♪皆さまお騒がせして申し訳ありません!!今からハーブティーのサービスをさせていただきます♪♪」