君の声。
だって俺には、“あの声”が聞こえる。
“あの映像”が見える。
雪を巻き込みたくないから。
自分勝手な、俺を許してくれなんて言わない。
早く、君が俺から離れていく様にー‥
君が、傷付いた姿はもう見たくないんだ
「藤堂~♪今夜の相手が見つかった~♪♪」
「死ね」
「ヒドいっ!あ、わかったぁ!やきもちだね?藤堂くん!!もう、ダメだぞ?進くんはみ~んなのア・イ・ド・」
「ウザ」
「がーーーーん!!!!!!!」
がーんとか声に出すな気持ち悪い。
そう思っていたら、ふと雪と目があった。
さっと目を離し、俺は楢橋をいたぶる事に専念した。
ごめんな?雪。
でも、これでいいんだ。
だから……ごめん。