COOL LOVER


バランスを崩してよろけると、ポスッと何かに受け止められた。


………?





「…何の話?」



誰だか確認する前に、明らかに不機嫌そうな、低くて背筋が凍るような声が響いた。


ま、さか。




「…ハルヒに、何の用?」



間違えるワケない。

翼くん、ですね。


掴まれたままの手首が痛い。

なんでそんなに怖い声なのかな…?



「…なんだよ、北原。
今はハルヒに用があるんだけど。」

「気やすく呼び捨てにすんなよ。コイツの彼氏でもないクセに。」



な……なに?


なんとなく、バチバチいってる二人の視線。




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