COOL LOVER


「あっ、ハルヒーっ!!!」


「ぇ…あ、葵くん!!」



学校の最寄り駅についたところで、グレーの甚平を着た葵くんとばったり会った。


制服じゃない所為か、雰囲気が違う。

だいぶ大人っぽい。




「ねぇ、アキとどうなったの?」


「ぇ…言ったよ、ちゃんと。アキちゃんから聞いてないの?」



肯定の意味で頷いたあたし。

葵くんは、頭を掻いてから…ため息をついた。




「…一応、フラれた。」


「一応?」


「仲良くしましょうね…的な感じで。お友達としてならって、言ってくれた。」





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