COOL LOVER


そんな無愛想な翼くんから、女の子は離れていく。


……あたしからすれば、これがカッコいいのに。

あたしなら離れていくどころか、きっと抱きついてしまうだろう…




「……ふふ。」


「……」



あたしが笑いかけると、プイッと顔を背けてしまった。


やっぱり、無表情なんかじゃない。



見ちゃったんだから。


恥ずかしそうに、照れた表情をしてた翼くん。

ほら、ちょっとだけ耳が赤い。



ふふ……



そんな可愛い翼くんを見てしまうと、またあたしの口元は緩んでしまうんだ。




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