COOL LOVER


あたしの視線を感じたのか、一瞬こちらを向いて

すぐアキの方に向き直った。




「一緒にって……4人で?」


「うんっ!!ね!!!」



葵くんと笑い合う二人は、本当に幸せそう。

……二人だけでも全然問題ないでしょ…?




「……ぃ、いゃ?」

「……」



葵くんを見たまま口を開かない翼くんに、ちょっと不安になってきた。

…不機嫌、ではないかな……



常にポーカーフェイスの翼くん。

表情から何を思ってるのかは、まるで読み取れない。




「お願い北原。あたしたちと一緒に行こうよっ!!」

「…アキちゃん。
俺からも頼むよ、北原。」


「……」




アキと葵くんの二人で、じぃーっと翼くんを見つめる。




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