COOL LOVER
かっこよすぎて
なんだか見つめ合っているのが恥ずかしくなってきて
あたしは視線を反らしながら、小さく頷いた。
その瞬間、ふっ とわずかに笑い声が聞こえて
また翼くんを見た。
「お前、俺に気ぃ遣いすぎだよ。行きたいならそう言えって。」
「だ、だだだって…
翼くんに迷惑かなぁーって。
忙しそうだし…」
俯き気味に呟くと…
ビシッ
「いたっ!?」
頭のてっぺんに、鋭いチョップがとんできた。
それはもちろん、翼くんが放ったもの。
「……馬鹿。」
「え…」
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