COOL LOVER


あれ、翼くんは??



「ぁ、北原なら先にU駅行っててって。あとから追いかけるってさ。」



そう言ったのは葵くんで。


…もう。 彼女のあたしに言ってくれればいいのにっ。



「そうなんだぁ…ちょっと残念だけど…よし、行こっ♪」

「おーっ!!」



かわいいデニム姿のアキと、ノリノリで電車に乗り込んだ。








――――……



「翼くんどこかなぁ?」

「人多いから探しづらいね。」



翼くんと待ち合わせの駅に着き、ホームを回って探すけど

土曜日だからか、たくさんの人がいてなかなか見つけられない。




「早く会いたいのにっ…」



あたしの呟いた言葉も、騒がしい人混みに消えた。




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