COOL LOVER


そう言って息をはく翼くんは、どこか遠くを見てるようで

切なげな瞳が綺麗だった。



「俺、親父たちの会社好きだからさ。
……引き継いでいきたいんだ。」

「翼くん……
あたし、いつかは社長夫人になれるのかなぁ。」




ずっと、あたしは翼くんと一緒にいたいから。

支えていたいから。




「……さぁな。
そこまで長く付き合うかわかんねぇしな。」

「えぇっ!!!!!うそ!!
そんなこと言わないでよっ」

「…はいはい。ほら、行くぞ。」




まさかの発言をする翼くんに怒っていると、スッと手が伸びてきた。




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