COOL LOVER
名残惜しそうに唇が離れると、涼しい顔した翼くんが言った。
「………これで満足か?」
「へ……?」
ニヤリと口角を上げて
あたしを見つめる。
ま、まさか………
「これで“一生愛し合っていられる”な?」
「〜〜〜〜〜っ!!!!////」
や、やややっぱり
知ってたの!!?
「な、なんで…」
「…言いたくない、けど
隠し事はなしだもんな。」
はぁ と小さなため息をついた翼くんは、また楽しそうに微笑んだ。
「実は、お前のお兄さんからメールが来てな。」
「め、メール…!?てか、アドレス知ってたの?」
し、知らなかった…
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