COOL LOVER
fallen leaves
オレンジ色に染まっている空を見上げる。
吹き抜ける風は少し冷たくて
それでも、あたしの頬は火照っていた。
「翼くん…」
「ん?」
「あたし…」
夏休みが終わり、季節はすっかり秋。
あたしたちは、それなりに仲良くやっている。
今は、学校の中庭で二人きり。
なんだか緊張して、上手く喋れない。
そんな大したことじゃないのに。
「あのね」
「……」
「あたし…」
「…」
無言の翼くんに向かって、深く息を吸い込む。
あたしを見る視線は優しい。
「あたし、翼くんがバイトしてるお店に行ってみたい!!」
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