COOL LOVER


また無表情に戻ってしまった翼くん。

相変わらず無口でクールだから、会話がない。



…何を話せばいいのかな?



「ねぇ翼く…「おぃ。」」



話し出そうとしたけど、言葉を遮られた。


翼くんから話してくれるなんて珍しい…



「…このあと暇?」


「え?」


「ちょっと一緒に買い物してほしいんだ。」



ぶっきらぼうに、表情を変えずに言う。


……買い物?



「いいよ!!行く、行きたい!!」



翼くんが頼んでくれたことなら、喜んで引き受けるよ!!!


ニコニコしながら先に廊下を歩くと、後ろから甲高い声が聞こえてきた。




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