COOL LOVER


ぁ、そうだった!!!



「あの男の子にお礼言わなきゃ!!」

「は?」



まだドアのところにいる、眼鏡の男の子の方に走った。


もらったんなら、お礼言わなきゃ。



「あの!!
翼くんのお友達ですか!?」


「友達…うーん、まぁ腐れ縁?
キミが翼の彼女なんだ。

可愛いね。」



うっ…


つい勢いで話しかけたけど…

翼くんとは正反対の男の子だ。


いきなり「可愛い」なんて…

そういうことにあまり免疫のないあたしは、簡単に赤くなる。



「ぁ、翼。
上手くいった?」


「うるせぇ、離れろ変態。」



後ろにいた翼くんに、グイッと引っ張られた。




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