先生さまはキスで繋ぐ
「ブルー」


「まんまじゃん」


 私は笑った。


 先生はティーカップを持ってきて、テーブルに置いた。


「ミルクティー飲めるか?」


「うん」


「ブルーの世話もバイト内容に入れとくか」


 先生はミルクティーをすする。


「っていうか、私、まだ受けるなんて決めてないけど」


 ブルーから離れて、私はテーブルの上のティーカップに手を伸ばす。


「お前が受けるとか受けないじゃなくて、バイトはこっちに変えてもらう」


「なんでよ。言っとくけど私、先生のことこれっぽっちも信用してないし、許してないんだからね」


 先生はクッ、とのどをならしてわらった。


「結構だな。最初から色目をつかってくる女には飽きてる」


「……先生って、もしかしてプレイボーイだったりするの?」

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