先生さまはキスで繋ぐ
「……」


「……」


 2人きりのときに沈黙がおちると、かなり気まずい。


「え、えっと……美味しい」


 ミルクティーの感想を言ってみた私に、


「そうか!」


先生はパッと表情を輝かせて笑った。


「それな、めちゃくちゃ気に入ってるとこの紅茶なんだ。ミルクティーにするとお子ちゃま仕様になるんだけど、美味いだろ?」


「うん、美味しい。……てか先生、今お子ちゃま呼ばわりしたでしょ」


 ミルクティーは確かに美味しいけど、お子ちゃま仕様ってなんだ。


 先生はプッと小さくふきだした。


「気になった? それは悪かったな」


「顔が笑ってるんだけど!」


 クスクス笑って、先生は私の頭をポンポンとたたいた。


「ごめん、ごめん」

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