先生さまはキスで繋ぐ
『ああ、倉本と?』
「……まあね」
『わかった。んじゃあ、終わったらいつでもいいから電話して。どうせ、3時間もあれば終わるんだろ、カラオケ』
「うん、終わると思――……え」
電話の向こうで、先生はクックッと笑っていた。
『まあ、学生だしな。カラオケ行くよな。お前、カマかけただけでうろたえすぎだから』
「……反応しなきゃよかった」
『ははは。んじゃあ、またあとで電話しろよ』
「……はーい」
とりあえず、怒られないみたいだからいいか。
私は大人しく返事をして、携帯電話をしまう。
「……なんか、親しくなってるな」
ファーストキスを奪った最低教師だというのに、自分は慣れ合いすぎだな。
自分で自分に呆れながら、私は部屋に戻った。
<無愛想ですか?・END>
(無表情な天然さんでしょ…)
「……まあね」
『わかった。んじゃあ、終わったらいつでもいいから電話して。どうせ、3時間もあれば終わるんだろ、カラオケ』
「うん、終わると思――……え」
電話の向こうで、先生はクックッと笑っていた。
『まあ、学生だしな。カラオケ行くよな。お前、カマかけただけでうろたえすぎだから』
「……反応しなきゃよかった」
『ははは。んじゃあ、またあとで電話しろよ』
「……はーい」
とりあえず、怒られないみたいだからいいか。
私は大人しく返事をして、携帯電話をしまう。
「……なんか、親しくなってるな」
ファーストキスを奪った最低教師だというのに、自分は慣れ合いすぎだな。
自分で自分に呆れながら、私は部屋に戻った。
<無愛想ですか?・END>
(無表情な天然さんでしょ…)