先生さまはキスで繋ぐ
「ああああ……どうしようどうしよう」


 禁止されているアルバイトをしていることがバレたら、最低でも停学3日はくらうだろう。


 こんなわりのいいバイト、やめるわけにはいかないのだけれど。


「すいませーん」


 声が、フロアの方から聞こえた。


 先生と一緒にいた男性の声だった。


「は、はーいっ!」


 慌ててフロアに出て行くと、私を睨みつける先生と目が合った。


 うわお。あんな顔するんだ、先生って。


「アイスコーヒー1つと……あと、彼方は?」


 男性が促すと、先生は荒々しい動作で立ち上がり、私の腕を掴んだ。


「えっ……」

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