先生さまはキスで繋ぐ






「おじゃましまーす」


「はい、どうぞ」


 先生の部屋では、あいかわらず青いインコ、ブルーが鳴いていた。


 先生は洗面所へ、私はリビングに足早に進む。


「ブルゥー! 久しぶり!」


 久しぶりと言うほど久しぶりではないけれど、私は青いインコに挨拶をした。


「はあああ。やっぱりかーわいいよねえ……」


 よほどうっとりとした目でブルーを見つめていたのか、手を洗って戻ってきた先生がブフッと盛大にふきだす。


「……なに」


「ああ、悪い。ハルカは可愛いなと思って」


「はあ!?」


 可愛いなんて、言われ慣れていない言葉を言われると、わかりやすい私はすぐにうろたえる。


「か、可愛いのはブルーでしょっ。分かってる! ていうか先生、このこ私にちょうだい!」

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