◇ 永遠 ◇


急に弱弱しく君は私にそう言った。



小さく頷く私の頭を君はポンと大きな手で包んだ。



「なんか、されてない?」



君の優しい声が、脳に届き癒された。



だけど、あの嫌な感触は消えない。



まだいまでも、吐きそう・・・気持ち悪い。



「キスされた・・」


この言葉を発するのは、凄く嫌だった。


君を傷つけてしまいそうで・・。



あのあと、君は怒った顔をして私の口にキスしたよね。


何度も、何度も。



気持ち悪い、汚いあの感触を消すように・・・。












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