空の彼方へ2

過去

リリアは眠りにつく時、何かがいつもと違う感じがした。


「…ぅ……」



リリアはしばらくうなされるような感覚になった。


そしてその感覚が無くなったと思ったら、自分はどこかの村にいた。



「ここは…?」


先程まで夜だったのに…今は夕方…。


「私…さっきまで寝てたはず…」


すると突然後ろから分に誰かがぶつかる。


「ぎゃっ」


リリアは前屈みになって倒れて後ろをみる。


「いてて…」


そこにいたのは5歳くらいのラナ族の男の子。


肩まであるエメラルドグリーンの髪で、グレイスによく似ている。


「…あ、ごめんなさい!!」

その子はなぜか泣いているのか涙を流していた。


「いや…いいよ…けど…どうしたの?泣いてるけど」

「う…っうわぁぁ…」


するとまた男の子は泣き出す。


「どうしちゃったんだよ、お姉ちゃんに言ってごらん」

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