空の彼方へ2
「そうだなぁ…今は北に向かってるからな、近くには風が刺すように冷たい町がある」


セラフィーが人差し指を立てながら言うと


「…そうかぁ…なあ、町があるならそこで…」


「…そうだな…今日はもう暗いし、その村の宿で泊まるか」


リリアが言い終わらないうちにグレイスは言う。


「そうしましょう」


アースもグレイスに続いて言った。





「うわぁ…寒い…」


確かにその町は寒かった。

「は…早く宿に行きましょ…こんなとこ…寒くて…ダメ…」


テールがガタガタ震えながらリリアにのし掛かる。


「仕方ないなぁ…」


< 140 / 219 >

この作品をシェア

pagetop