空の彼方へ2
「さ、早くそのアモールって奴を倒そうぜ♪」


村を出てすぐリリアがグレイスの肩をぽんと叩く。


「お前戦いがどんなものか分かっているのか」


グレイスは長い前髪の中にある鋭い目でリリアを睨んだ。


「いや、知らねぇ…でも私特訓はしてるぞ、昨日だって魔物を……?!」


グレイスはリリアに剣を突きつける。


「戦いを甘くみるな、さもなきゃお前はすぐに殺されるぞ」


「………っ」


「分かれば良い」


グレイスは剣をしまうと

「すっげぇ!格好いい!!お前すげぇ!」


リリアはグレイスにますます興味を持った。


< 15 / 219 >

この作品をシェア

pagetop