空の彼方へ2
「ついて来るな」


リリアに向かってグレイスは声を低くして言う。


「なんでだよ!じゃあお前…ひとりで行くつもりか?」


リリアはグレイスを指さした。


「…お前みたいな邪魔者よりもずっと使える奴を仲間にして行く」


「はぁぁぁぁ?!てめぇふざけるな!私だって使えるぞ!」


リリアはすたすたと歩くグレイスに置いていかれないようにと足早に歩く。


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