空の彼方へ2
「バカみたい…そんなこと言ったって手遅れよ…」


「誰?!」


そこに現れたのはあのドロシーだった。


「そんなことない…世界を滅亡させてどうするの?!」


一番ドロシーに近かったテールが睨み付けながら言う。


「うるさい!ゴタゴタ言うな!!…私の狙いは…あんたよ…ウィーラン…」


ドロシーはグレイスを指さしながら言う。


「ウィーラン?」


リリアがドロシーを見ると

「そう…私の子ども…ウィーラン…もうじきかしらね…あなたの右腕が暴走するのは…」


ドロシーはニヤリと笑うと、グレイスに向かって何か黒い物体を投げつける。


「危ない!!」


リリアはとっさにグレイスの前に出る。


「リリア!!」


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