空の彼方へ2
雪がしんしんと降ってくる。


「冷たい…」


リリアが空を見上げながら呟く。


「…ごめん…」


しばらくしてグレイスがリリアから離れる。


「もういいのか?」


「ああ…ありがとう」


まだ少し涙を流しながらグレイスは微笑む。


「もう…暗いな、明日…大丈夫かお前…」


リリアはグレイスを心配そうに見る。


「大丈夫だ、お前のおかげで少し落ち着いたから」


「そうか…私もう寝るわ、じゃ、また明日な!!」


「ああ」


リリアはグレイスに大きく手を降りながら走って行く。


「…明日あいつを倒したら…リリア、お前と一緒にいられるのもそれで終わりになるな…」


グレイスは空を見上げる。

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