空の彼方へ2
「…仕方ないわね、話すわ」

テールが話し始める。





あれは私が10歳の時…空がすごく綺麗に晴れていたから…ひとりで散歩をしていた時だった。


「綺麗な空だわ、雲ひとつない…こんな日は散歩して正解だったわ」


テールが草原の中を気持ちよく歩いているとなにかにつかえて転ぶ。


「いやぁ!!ちょっと…なによ!!」


テールは後ろを見るとそこにはひとりの少年が倒れていた。


「な…なによこのお方…」


「ぅ…」


すると彼は目を覚ました…。


「あ…君は…?」


自分より少し年上で綺麗な顔立ちの少年だった。


―素敵…!!かっこいい…―


「あ、あの!お疲れになさっているのですか?でしたら私の城でお休みに…」


「…どうせ、真実を知れば城から追い出すに違いない…」


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