空の彼方へ2
―みんな!…もうだめだ…―


リリアは何もかも諦めようとした。


すると…


「?!」


リリアの胸元が光り出した。


別に…何も着けてないのに…!!


「…どう…して?」


―リリア…―


どこからかグレイスの声が聞こえた。


「グレイス?グレイスなの?」


―リリア…俺は…バカだった…悪魔になって…暴走して…―


「…グレイス…」


―苦しい……っリリア…悪魔として苦しむなら…死んだ方が…いいよな…人間として生きた日々…楽しかった…―


「どうゆうこと?!グレイス!」


光が消え、目の前の彼は右腕の刃(やいば)を自分に向けた。


「……?!」

< 212 / 219 >

この作品をシェア

pagetop