空の彼方へ2
男はリリアの額に手を当てるとそこから光が出てきて、リリアの体の痛みがなくなった。


「あれ?痛くない、すっげぇ!あんたすごいよ」


リリアは立ち上がり、男に言う。


「あ、ああ…」


よく見るとその男はあまり見掛けないような珍しい格好だった。


黒いマントの中で腰に下げてる剣がリリアの目に入る。


「お前…旅人か?」


リリアは男に訪ねる。


「そうだ」


男はきっぱりと言うと、その場から離れようとする。

「ちょっと待って」


リリアは男を止める。


「ここからあの丘の上まで行くにはどうすればいいんだ?」


リリアは真上を指さしながら男に聞く。


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