空の彼方へ2
「お母様ね、最初は自分の子どもを愛する気持ちはなかったみたいだけど、でも実際産むとやっぱり気持ちが変わって私達を育ててくれたのよ」


「……?」


「だから、きっとグレイスさんのお母さんも例えどんな者であっても自分の子どもを愛してた時はあったはずよ」


「そう…かな」


「そうよ」


「…今日はありがとう、少し楽になったよ」


「いつでも話し相手になるわよ」


リリアは自分の部屋に行く。







自分の部屋のベッドの上でリリアは思う。


―私…絶対あいつの力になるから!!!―



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