モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
『桜ちゃーん、どこにいるの? ずっと待ってるんだけど?』


あ…忘れてた


今日、誰かと会う約束をしていたんだっけ


「ああ、ごめっ。今、そっちに向かってる最中だから」


『ん、じゃあ…待ってるぅ。桜ちゃんが欲しがってたブランド物の鞄がね……』


ブランド…?


ああ、前に欲しいって言ってたのが手に入ったのかな?


すぐに売っちゃうけど


私が視線をあげて、前に男に言ったかもしれない言葉を思い出していると、スッと携帯を奪われた


「ちょ…」


私より身長の高いハルが、携帯を奪うとピっと勝手に通話を切断した


「何するのよっ」


「悪いけど、店内では携帯は禁止なんだ」


ハルが私の携帯を制服の胸ポケットにしまった


「返してよ」


「お茶を飲んだらね」


「は?」


< 111 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop