モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「行こ、センパイ」


北城君がクイッとあたしの腕を引っ張ると、歩き出した


後方に、椎名君を残して、あたしは北城君に引っ張られるまま、足を動かした


「本当に、椎名君の彼女と北城君のお友達が遊びに行ったの?」


「んー、行ったんじゃん?」


北城君は曖昧な言い方をする


「センパイ、俺…考えたんだけど。やっぱ塾の帰りは一人で帰るのは危険だと思うわけよ。だからこれから毎日、センパイを家まで送っていくよ」


「え?」


あたしは、北城君の横顔に視線を動かした


何を言っているの?


今まで、あたしは一人で家に帰れていたのよ?


危険なわけないのに…


って、ちょっと待って?


「北城君、顔! どうしたの?」


私は足を止めると、北城君の前に出て正面から顔を見つめた


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