モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「たいしたことないから」


「大したことあるでしょ! 痣になってるし、腫れてるよ」


「親父は手加減なしでいくから。まあ、仕方ないんじゃん」


北城君は「あはは」と笑って、また歩き出した


「笑いごとじゃないでしょ」


「俺にとったら笑いごとだって」


「笑いごとじゃない! 親から、暴力を受けるなんて…」


痛々しい痣が、殴られたときの衝撃の凄さを物語っている


あたしも父親に殴れたことがあるけど、こんなふうな痣にはならなかった


あたしはそっと北城君の腕に、手を触れた


…て、北城君のカラダ、熱くない?


「北城君、熱があるの?」


「ああ…あるかもね」


「なんでそんなに他人事なわけ? あたしを送るとか言ってる場合じゃないでしょ」
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