モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「俺の熱はたいしたことないって。それより南センパイのほうが心配。夜道は危険過ぎ」


「今までだって一人で帰れていたんだよ? 急に危険になるわけないじゃない」


「危険だよ。センパイのことで後悔なんてしたくない。これくらいの熱で、センパイを一人にしたほうがよっぽど、不安で心配で我慢できないよ」


「何を言ってるのよ」


「センパイが好きなんだ。どうしもないくらい、この気持ちは止められない。だから傍にいたい。センパイを守りたい」


北城君の真っ直ぐな気持ちに、あたしは下を向いた


どうしたらいいのか…わからない


誰かにそこまで思われた経験がないから、あたしはどう反応したらいいのかわからないよ


「センパイが俺を見てないのはわかってるけど。どうしようもないんだよ。ごめん。すげー、好きなんだ」


北城君は、ぎゅっとあたしの肩に抱きついた


熱であつくなっている身体が、あたしの皮膚に伝わってくる


「よくわかんないけど、あたしも……北城君になら、いいかな?って思ってる」


「え?」


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