モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「あの…これ…」


こそこそと下を向きながら、メンバーズカードと一緒にDVDを出してきた女を、俺は二度見した


それからメンバーズカードに表記されている名前を確認して、思わず俺は口もとが緩んだ


この勝負、また俺の勝ちだな


「へえ、南センパイってこういうのが好きなんだ」


俺は南センパイが買おうとしているDVDをじっくりと見た

仮面ライダーが好きなんだ

高校3年生にもなって、特撮のドラマが好きとは…意外が事実だ


これで、俺の完全勝利だな


センパイの顔がみるみる赤くなっていく

恥ずかしくて、穴が入ったら入ってしまいたい…と言わんばかりの表情に


俺はくすくすと笑いだしたくなる気持ちをぐっと堪えた


賭けが終わるまでは、このセンパイにとって良い男でなくちゃいけないんだ


笑うのは、賭けが終わってから…笑えばいい


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