モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「南センパイ?」と俺は顔を覗き込んだ

「ま、間違えたのよ! 参考書を買おうと思って…ていうか、お…弟が欲しがってるから」

たどたどしく南センパイが言い訳をし始める


間違えるはずは…ないっしょ

真っ赤な顔をしちゃって、必死に言い訳だなんて…可愛いらしいことをするねえ

そうとう知られたくないんだね

このDVDを買うのを、さ


俺はDVDを掴むと、センパイに表題が見えるようにしてからコンコンとこめかみにあてながらリズムをとった

「辻褄が合ってませんよ? 南センパイ」


これは面白い展開だ

しばらくこの人で遊べるかもしれないね


「お釣りはいらないわ」と、センパイがお金を叩きつけた


手のしたから見えた札は千円札


DVDは4000円弱するのに…そうとう焦ってるね、この人

「…て、足りませんけど」


俺の言葉に、センパイはさらに顔を赤くする

恥ずかしいだろうねえ

屈辱だろうね

こんなところを後輩に見られちゃうなんて

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