モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
ズカズカと廊下を歩く


通り過ぎる人すべてに、振り返られる


こそこそと何かを囁きあっているのが聞こえる


嫌い、キライ、きらいなのっ


こういう囁きって大嫌い


何を話しているのよ!


勝手にあたしの話をしないで


「待ってってば。南センパイっ」


あたしはぐいっと肩を掴まれた

歩みを止めると、後輩男があたしの前に立ちはだかる


「ごめん。俺…そういうつもりじゃ…。改めて受け取ってもらえないかな? 好きなんだ、先輩のこと。だから」


ぎゅうっと力強く、あたしを抱きしめる


そして

『付き合ってくれないなら、先輩の秘密…俺、しゃべっちゃうよ?』

と、低い声で脅迫してきた


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