モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「て、ちょっと…」


部屋を出て行こうとするあたしの手首を、後輩男が掴んできた


「貴方が賭けにインチキしていることは秘密しておいてあげる。だから、あたしの秘密も外に漏らさないで。じゃ。もう5時半だから」


あたしは腕時計の針を、後輩男に見せた


「あ、そうだ。名前、教えて」


「北城 葵」


「じゃ、明日ね。北城君」


あたしはにっこりとほほ笑むと、部屋を出た


カラオケボックスを出ると、あたしは胸に手を置いて大きく息を吸った


緊張した


「よし、完璧!」


あたしはぎゅっと拳を握ると、小さくガッツポーズを作った


あたしも、あいつの秘密を手に入れた


これで、あたしだけが一方的に脅迫されずに済む


ものすごく緊張したよ

丸めこまれたり、大声で圧力をかけられたらどうしようかと思ったけど


意外とあっさりと話しが纏まって良かった

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