モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「椿? まだ起きてるの?」


ママがあたしの部屋のドアを開けると、そっと顔をのぞかせてきた


「あ、うん。もう少しだけ」


あたしは、眠そうに目を擦るママに笑顔を見せた


今日、夕方に出来なかった分だけやっておきたいから


少しの間だけ、生活リズムが狂っちゃうけど…


少しだけだと思うし


北城君の賭け事に決着がつけば、あたしを脅してまで付き纏う理由はなくなるわけだし


そうしたらあたしは、北城君から解放されて


今までの生活に戻れるから


しばらくの夜更かしは許してね、ママ


「無理しないでね」


「ん、わかってる」


あたしはドアが閉まるのを見てから、問題集に目を戻した

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