モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
『ねえ、南センパイ。俺、南センパイのこと…本気で、好きになりそう』


「はあ?」


『勉強中にごめん。おやすみ、南センパイ』


ツー、ツーという電子音があたしの耳の中で繰り返し鳴った


なに?

何なのよ、今の電話は…


いったい何が言いたかったの?

何のために電話してきたわけ?


学校にいるときの強がる声とは違った

弱々しくて、消えてしまいそうな…そんな声だった


これが北城君の本心?


本音?


寂しくて、一人で居られない

だから学校では取り巻きの女子と仲良く楽しそうにしているってわけ?


そんなの言い訳よ


誰だって一人は…嫌なんだから

だけど

あたしは一人で生きていくって決めているの

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