モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「郁斗、誰?」


「中学んときの友達だよ。ほら、前に話したことあんじゃん。めっちゃ頭の良い女子の話し…」


「ああっ! 仮面ライダーオタク?」


胸の奥がチクンと痛くなった

どんなふうに話したのか…わかってしまうのが辛い


なんで…趣味をこんなふうに馬鹿にされなくちゃいけないのだろう?


あたしの唯一の楽しみを、どうして知らない女の子にまで知られて…


あたしはぎゅっと手を握って、下を向いた


悔しい

どうしてあたしの趣味は受け入れられないのだろう


なんで恥ずかしいって思わなくちゃいけないのだろうか


「今も好きなんですか?」


ぶしつけな質問を、椎名君の彼女にされた


あたしは苦笑して、髪を耳にかける


「でも…いいなあ。何かそれだけ熱中できるって」


「みぃちゃんは、俺に夢中だろ?」


馬鹿らし…

あたしは二人にわからないように、ふうっと息を吐いた

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