モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「もった……確かに、勿体ないことをした」


あたしは箸の先を噛みしめる


だからって今更、取りにも行けない


あいつがいるかもしれないショップに舞い戻るなんてできない


ずっとずっと他人に隠して生きてきた秘密を知られて…笑顔で取りに戻るなんて


あたしには出来ないっ


「はあ」と深いため息をつくと、テーブルに顔を伏せた


「もうっ…明日、取りに行ってきなさいよ」


呆れた口調でママが口を開いた


「やだっ。絶対に嫌だ。他の店で、買うからいい」


「どうして?」


「…れたから」


「は?」


「学校の後輩にバレたの! あたしの変な趣味を笑われたのっ。もうあの店には行かない」


「『変』だって感じているなら、この機会に買うのをやめたらいいじゃない」


「嫌だ。あたしの唯一のストレス発散なのに…」


「なら、堂々としてればいいじゃない」


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