モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
携帯が鳴った


「あ、ごめ…」


いちゃついているカップルに背を向けて、あたしは携帯を耳にあてた


『南センパーイ。俺を一体いつまで待たせるんですかぁ…』


「あ…まだ塾にいるんだけど」


『知ってますよ』


「え?」


『後ろ、見てください』


あたしはぱっと振り返ると同時に、背中からぎゅうっと抱きしめられた


「遅いから迎えに来ちゃった、センパイ」


北城君が、携帯を閉じるとあたしの耳元で囁いた


な…なんてことを…


あたしはカーッと身体が熱くなる


変な汗が全身に噴き出していくのを感じた

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