モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「あのっ、もしかして北城 葵さんですか?」


椎名君の彼女が、目を輝かせて聞いてくる


「あ? ああ、そうだけど」


「うわあ、本物だぁ。すごい格好良い」


キラキラした目で、北城君の全身を舐めるように見てくる

北城君って、他の学校の女子にも人気があるんだぁ


顔が広い人なんだねえ

まあ、見た目は格好良いから…自然と噂が広まるのかな?


椎名君が悔しそうな顔をして、じろっと北城君を睨みあげた


「ねえ、センパイ、帰ろうよ」


椎名君の睨みを気にせずに、北城君があたしの腕を掴んできた


「あ、途中まで一緒に帰りませんか?」


椎名君の彼女さんが、明るい声で提案する


「なんで?」と、北城君が明らかに嫌そうな声をあげた


「え? だって、郁斗とこの人…家が近いんでしょ? なら帰る方向も一緒だし」


「面倒くせえ。なんであんたと帰らなきゃいけないんだよ。俺は椿センパイと二人きりで帰りたいんだよ」

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