モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
なんか…清々しい気分だなあ


俺は夜の街を歩きながら、背伸びをした


本当に今夜は気分がいいぜ


これもセンパイのおかげだな


俺は勝手に緩んでくる頬に手をあてて、家に向かって歩いた


「葵」という低い声に、俺は横を向いた


黒塗りのベンツが俺の隣で静かに停まって、後部座席の窓から親父が顔を出していた


「なんだよ」


「全教科白紙とはどういうことだ?」


「面倒くせーから解かなかっただけだよ」


「面倒くさい? お前と言うヤツは…」


「他に何があんだよ。きちんと学校に行ってやってるだけいいと思え、このくそ親父」


俺は親父を睨むと、ベンツでは入れないような細い路地に入った


うぜっ

せっかく気分よく歩いてたのに…
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