モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
何でも思い通りになると思うなっ


「くそっ」


俺は路地の壁を思い切り殴ってから、壁に寄りかかった


俺はポケットの中から携帯を取り出すと、センパイのアドレスを引き出した


センパイ…勉強してっかな?


俺は携帯を耳にあてると、センパイの携帯に電話をした


声が聞きたい


センパイの声が…聞きたいよ


4コールめで「なに?」というセンパイの声がした


冷たい言葉だけど、すんげー温かく聞こえるのは…


俺がセンパイを好きだから、かな?


マジ、センパイの声って今の俺には優しく聞こえるよ


「センパーイ、元気ぃ」


俺は明るい声をわざとらしく出した


『勉強中なの』


「だよなあ。そんな気がした」


『あのねえ。私は受験生なのよ?』


「わかってまーす」

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