モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム

外が明るいっ


あたしは上半身を起こすと、布団を足で蹴飛ばした


「ちょっと、起きてよ」


あたしの腰にぎゅっと両手を絡めて眠っている北城君の肩を揺らした


「んー」と唸るだけで、北城君はびくともしない


「ねえってば！　母と妹が起きる前に帰るって約束でしょ！　起きてよ」


「もうちょっと」


北城君が擦れた声で答えると、さらにあたしの腰をぎゅうっと掴んでくる


「痛いってば」


「センパイ、好きだよ」


な…ここでそれを言う？


あたしは頬が熱くなるのを感じながら、バシバシと北城君の二の腕を叩く


男の子らしいしっかりした腕の筋肉に、思わず見とれそうになる


年下とは思えないくらい『オトコ』を漂わせる後輩に、あたしは脳みそがクラクラしてしまいそうだ


「ねえ、起きてよぉ」


あたしはなかなか起きそうにない北城君の髪に触れながら、「ふう」と息を吐き出した