モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
学校に行きたくない


キリキリと痛む胃を押さえながら、あたしは登校する


正門のところで、一番会いたくない男とばったり出くわしてしまった


「あ、センパイ」と男がにっこりと笑う


無言で、くるっと180度回転したあたしは、駅方向に向かって足を向けた


やっぱ、今日は帰ろう


帰るっていうか…あいつが校舎に入った頃合いを見て、戻ってこよう


「ちょ…南センパイ」


女の子たちに囲まれているあの男が、あたしの名前を呼ぶ


ぴたっとあたしは足を止めた


な、なんであたしを呼びとめるのよ


さっそく

今、ここであたしを笑い者にする気なのね


あたしは奥歯はぎゅっと噛みしめると、目に涙を溜めて振り返った


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