地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
……え? えっ??

なに……これ……。


「ぴ、ピンキーリング……?」


目をパチパチとさせながら、体にシーツを巻き付けてベッドから起き上がる。

右手の小指に光るモノは、キレイでカワイイリング。


「気に入ったか?」

「へっ!?」


陸の問い掛けに、素っ頓狂な声を出してしまった。


ウソ……これ陸が……?

で、でもっ……誕生日とかじゃないし、記念日でもないし……。

どうして?


「プレゼントをもらう理由がないよ?」


リングから視線を外して、陸の方を見る。

すると、陸も起き上がった。


「良いんだよ、俺がつけさせたかっただけだから」


そう言うと、急に抱き寄せられる。

あぐらをかいた陸の足の上にちょこんと乗せられた。
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