地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
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「杏……煽りすぎ」

「あ、煽ってなんか……ないもん!」


今いる空き教室中に響くほどの大声で反論する。

だけど、息遣いがまだ普段のように戻ってないから……途切れ途切れに返した。


「どこがだ。あんなデカイ声で……」

「……ッ……だって陸が……!!」

「あ? 俺がなに?」

「……ッッ……」


先程までの自分達を思い出し、顔が真っ赤に染まる。

そんなあたしを、陸はニヤニヤした表情で笑い、また胸を触ってきた。



やっ……もうダメッ……。

今すぐにでも、陸に溺れそう。



また行為を再開しそうな陸を止めるため、とっさに違う話題を言った。



「あ、あのねッ……あたし、バイト始めようって思うんだ!」
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