地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー
ん? んん??
「ご優待券なんて、すごいものをもらったねぇ〜? こういうの高いんじゃない?」
は……!?
コイツ……怒ってない?
杏はニコニコした顔で、紙切れを見ている。
いや、普通……彼氏がキャバクラの券を持ってたら、不快にならねーか?
杏が俺から奪い取った封筒に入っていたのは……先日、取引先の社長からもらった“高級キャバクラご優待券”。
40代手前の男性社長だったが、「こういうのにも興味がおありでしょう」と言って渡してきた。
……正直、興味なかったが。
だから、今の今まで忘れてたんだ。
化粧が厚い女たちに囲まれるとか、気分が悪くなるだけだ。
「陸、これ使って行くの?」
「行くわけねーだろ」
「ふぅ〜ん」
ヒラヒラと券を揺らして、俺を見てくる杏。
なんだか、彼氏として試されてるような気がした。
「ご優待券なんて、すごいものをもらったねぇ〜? こういうの高いんじゃない?」
は……!?
コイツ……怒ってない?
杏はニコニコした顔で、紙切れを見ている。
いや、普通……彼氏がキャバクラの券を持ってたら、不快にならねーか?
杏が俺から奪い取った封筒に入っていたのは……先日、取引先の社長からもらった“高級キャバクラご優待券”。
40代手前の男性社長だったが、「こういうのにも興味がおありでしょう」と言って渡してきた。
……正直、興味なかったが。
だから、今の今まで忘れてたんだ。
化粧が厚い女たちに囲まれるとか、気分が悪くなるだけだ。
「陸、これ使って行くの?」
「行くわけねーだろ」
「ふぅ〜ん」
ヒラヒラと券を揺らして、俺を見てくる杏。
なんだか、彼氏として試されてるような気がした。